日本集中治療医学会雑誌
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症例報告
ウレアーゼ産生菌による尿路感染により高アンモニア血症を来した2症例
田村 暢一朗椎野 泰和鈴木 幸一郎
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2015 年 22 巻 1 号 p. 33-37

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抄録

今回われわれはウレアーゼ産生菌による高アンモニア血症の2症例を経験したので報告する。【症例1】71歳,女性。朝方自宅で倒れているところを発見された。頭部CTおよびMRI,脳波,髄液検査などで異常所見なく,ウレアーゼ産生菌による尿路感染を疑った。気管挿管,尿道バルーンを挿入,ampicillin/sulbactamの投与を行った。尿培養ではCorynebacterium urealyticumが検出され,ウレアーゼ陽性であった。【症例2】67歳,女性。意識障害を主訴に救急搬送された。ウレアーゼ産生菌による尿路感染を疑い,尿道バルーンを挿入,cefozopranの投与を行った。尿培養ではKlebsiella oxytocaが検出され,ウレアーゼ陽性であった。2症例とも尿閉であった。尿閉患者における高アンモニア血症の原因を鑑別する上で,ウレアーゼ産生菌による尿路感染は考慮されるべきである。

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