2025 年 32 巻 論文ID: 32_R52
ICUに長期滞在する患者は,経静脈鎮静薬やオピオイドの耐性形成などによって鎮静管理が困難となることや離脱症候群の発症などが問題になることがある。海外では,鎮静困難な小児患者に揮発性吸入麻酔薬を使用することで経静脈鎮静薬の減量が可能となり,良好な鎮静管理が可能であった報告があるが,本邦においては知見に乏しい。今回,当院ICUにおいて人工呼吸管理中の小児患者の鎮静管理にセボフルランを用いた2症例を報告する。いずれの症例も,セボフルランを使用することで経静脈鎮静薬および鎮痛薬を減量でき,人工呼吸器からの離脱を行うことができた。ICUにおける小児患者の鎮静管理において,セボフルランの使用は選択肢の一つになると考えられた。