情報知識学会誌
Online ISSN : 1881-7661
Print ISSN : 0917-1436
ISSN-L : 0917-1436
特集 第21回 (2013年度) 年次大会 (研究報告会&総会)
物語プロットデータベースのためのデータ構造の検討
村井 源
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 23 巻 2 号 p. 308-315

詳細
抄録
 物語の構造をデータ化し,データベース等に実装する上で,物語研究で古くから用いられてきたプロットを一つの構成の単位とすることは有望と考えられる.しかし,プロットの構成要素である物語の機能の粒度については一意的には定まりにくいという問題があった.そこで本論文ではプロットを含む物語構造を多層的,再帰的なデータ構造として定義することを提案した.また,物語における複数の登場人物間の複雑な関係性をよりパターン化して記述するためにアクタントセオリーを用いて人物の目的ごと,プロットにおける機能ごとにそれぞれアクタント間の関係性を記述することで,より詳細かつ 汎用的な物語の構造の記述ができる可能性を指摘した.
著者関連情報
© 2013 情報知識学会
前の記事 次の記事
feedback
Top