日本栄養・食糧学会誌
Online ISSN : 1883-2849
Print ISSN : 0287-3516
報文
GABA経口摂取による自律神経活動の活性化
藤林 真美神谷 智康高垣 欣也森谷 敏夫
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 61 巻 3 号 p. 129-133

詳細
抄録

現代人の多忙な生活の中で,簡便で即効性のある栄養補助食品が求められている。本研究では,GABAを30 mg含有したカプセルの経口摂取によるリラクセーション効果を,自律神経活動の観点から評価することを試みた。12名の健康な若年男性(21.7±0.8歳)を対象に,GABAとプラセボカプセルを摂取させ,摂取前(安静時),摂取30分および60分後の心電図を胸部CM5 誘導より測定した。自律神経活動は,心拍のゆらぎ(心電図R-R間隔)をパワースペクトル解析し,非観血的に交感神経活動と副交感神経活動を弁別定量化した。その結果,GABA摂取前と比較して,総自律神経活動は摂取30分後 (p<0.01) および 60分後 (p<0.05)に,副交感神経活動も摂取30分後 (p<0.05)に顕著な上昇を示した。これらの結果から,30 mgのGABA経口摂取は,自律神経系に作用しリラクセーション効果を有する可能性が示唆された。

著者関連情報
© 2008 公益社団法人 日本栄養・食糧学会
前の記事
feedback
Top