「日本人の食事摂取基準」は, 健康増進法に基づき厚生労働大臣が定めるものとされ, 日本人の健康の保持・増進, 生活習慣病の発症予防のために摂取することが望ましいエネルギー (カロリー) と栄養素の量の基準であるとともに, 「日本人の健康を栄養面から守る」基本である。2015年版の主な点は, 「生活習慣病の重症化予防」が追加されたこと, 「目標とするBMI (体格指数) 」が採用されたこと, また活用のプロセスがフローチャート化されたことである。「日本人の食事摂取基準 (2015年版) 」の活用に当たっては利用目的を明確にし, その目的に沿った食事摂取状況のアセスメントを実施することが望ましい。そのためには, それぞれのアセスメント方法の長所と短所を理解することが重要である。