ヒトの全ゲノム解析が完了したことで, ゲノム情報を活用した研究が可能になり, その成果が多数報告されている。またゲノム解析技術の発展により, 一般個人向けにゲノム解析を提供し, 個人が自らのゲノム情報を持つというサービスが登場している。ここでは開発したパーソナルゲノムサービスのゲノムデータベースの仕組みや研究活用の可能性と, 実際にデータベースを活用した研究事例のうち, 栄養・食品分野に関する研究成果を紹介する。また, パーソナルゲノムサービスを活用したインターネット・コホートの利点についてや, 生命科学のビッグデータを活用した先に待っている未来の可能性についてパーソナルゲノムサービスを提供する中で見えてきた知見や考察を紹介する。