日本栄養・食糧学会誌
Online ISSN : 1883-2849
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総説
食品栄養分野における遺伝的個人差に関する研究プラットフォームの開発
(令和4年度日本栄養・食糧学会技術賞受賞)
高橋 祥子齋藤 憲司賈 慧娟五十嵐 麻希
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2022 年 75 巻 6 号 p. 311-316

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抄録

ヒトの全ゲノム解析が完了したことで, ゲノム情報を活用した研究が可能になり, その成果が多数報告されている。またゲノム解析技術の発展により, 一般個人向けにゲノム解析を提供し, 個人が自らのゲノム情報を持つというサービスが登場している。ここでは開発したパーソナルゲノムサービスのゲノムデータベースの仕組みや研究活用の可能性と, 実際にデータベースを活用した研究事例のうち, 栄養・食品分野に関する研究成果を紹介する。また, パーソナルゲノムサービスを活用したインターネット・コホートの利点についてや, 生命科学のビッグデータを活用した先に待っている未来の可能性についてパーソナルゲノムサービスを提供する中で見えてきた知見や考察を紹介する。

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© 2022 公益社団法人 日本栄養・食糧学会
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