朝食欠食は日本における社会課題の一つであり, 肥満や糖尿病, 心血管疾患などのリスクを高めることが報告されている。また朝食は概日時計の調節に重要な因子であることも報告されている。一方で, 令和元年の国民健康・栄養調査では朝食での平均エネルギー摂取量は1日全体の22.4%, 朝食欠食率は全体では12.1%であるが20代30代の若年層では21.5%と高く, 子供も4.6%存在し依然としてそれぞれの目標値の15%以下および0%には到達していない。日本人を対象とした計量食事記録によれば1日あたりの間食の平均エネルギー摂取量は男性で7.3%, 女性で8.7%と算出され, 間食は若年者のみならず高齢者の栄養補給へ貢献を果たすことも報告されているが, 間食の食品毎の最適な摂取時間や量を検討している例は少ない。我々はグラノーラやポテトチップスといったスナックでの実製品での摂取時間について検討を進めてきた。今後も製品ごとに最適な摂取時間や量を明らかにしていくことで, 時間栄養学の認知拡大と理解向上, 社会実装に貢献を果たしていきたい。