栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
中共の核実験による牛乳の放射性ヨウ素の濃度
三橋 俊彦檀原 宏
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1967 年 20 巻 4 号 p. 320-322

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抄録

これまで5回行なわれた中共の核実験による, 牛乳の放射性ヨウ素 (I-131) の汚染濃度を, 爆発の翌日から毎日測定した。その結果,
1) 中共の核実験により, 我国の牛乳に放射性ヨウ素が, 極めて明りょうに, かつ速やかに現われた。
2) その濃度, 最高値の現われる時間は, 核実験の規模などで異なるが, 第1回目で千葉の牛乳では最高400pCi/lが記録され, 汚染は1カ月ほど続いた。
3) 第2回以降には, あまり大きな濃度が検出されず, 7~10日間で汚染は消失した。

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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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