栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
20 巻 , 4 号
選択された号の論文の19件中1~19を表示しています
  • 大礒 敏雄
    1967 年 20 巻 4 号 p. 253-258
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
  • 速水 泱
    1967 年 20 巻 4 号 p. 259-266
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
  • 井上 五郎
    1967 年 20 巻 4 号 p. 267-276
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    約10年前, 主に施設児童を対象とし, それが一般児童に比べて相対的な意味で低栄養状態におかれており, そのため生理機能はほぼ正常であっても形態的な面, つまり発育がかなりおくれていることを知った。しかもその改善として, 食餌量全体のレベルアップ, ことに蛋白質の量ならびに質の改善がかなり有効であると考えられる成績をえ, これをアミノ酸強化の問題にまでおし進めてきたわけである。
    すでに述べたように, 現時点においても学童の摂取栄養量には明らかな地域格差がみとめられる。全体的にみて年々そのレベルが向上していることは, 厚生省国民栄養調査成績からも窺われるところであるが, しかレー方, 大都市, 農村, そして僻地の格差は相対的にいつまでもつづいているのである。たとえば前出 (表8) の最下欄に示したように, 昨年の徳島県下一級僻地山村における調査成績によると, その摂取食餌内容は約10年前の生活保護世帯児童にみられたとほぼ同程度の低さを示している。そしてその山村学童の体位もまた (図8) にみるようにかなり遅れていることが分る。相対的低栄養とこれにともなう学童の体位低下は現在のわが国の問題なのである。
    こうした栄養格差の是正の第1歩として, 蛋白質栄養の問題は現在もっとも重要なものの一つであり, しかも蛋白質の質改善のもっとも根本的な, またもっとも現実的な解決はアミノ酸強化によって果されうるとの理念をもたざるをえないように思う。
    工業力のめざましい高度成長のかげに, 経済生活のいちじるしい格差をもたらしているわが国の現状では, その消費生活水準もまたはげしく動いている。食生活もいちじるしい変動期にあるとみてよく, われわれは国民の食生活水準をただ単に平均値で眺めるのみではなくて, あらゆる角度をふくめて生態学的見地あるいは栄養動態学的立場からとらえることが必要である。
    児童の場合においても同様で, 成長と蛋白質栄養という根本的問題解決の努力と同時に, そのためにはまずわが国児童の蛋白質摂取実態と体格の問題を“栄養生態学”的見地から正しくとらえることがなにより大切である。
    アミノ酸強化の意義と強化により期待される効果は, 正にこうした地域格差の是正にこそ見出さるべきものであろうと思う。
  • 芦田 淳, 青山 頼孝, 平野 年秋
    1967 年 20 巻 4 号 p. 277-279
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
  • 亀高 正夫
    1967 年 20 巻 4 号 p. 280-288
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
  • 守 康則, 加納 三千子
    1967 年 20 巻 4 号 p. 289-293
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    L-アスコルビン酸, D-アラボアスコルビン酸 (エリソルビン酸) および酸化型L-アスコルビン酸のペプシン活性に対する作用を検討し次の結果をえた。
    1. L-アスコルビン酸は酵素活性を賦活し, D-アラボアスコルビン酸も同じく酵素活性を賦活する。
    2. 酸化型L-アスコルビン酸は酵素活性を阻害し, 細菌アルカリプロティナーゼ (Bacillus subtilis) および紫外部吸収スペクトル法による酵素変性度の測定結果より酸化型L-アスコルビン酸による酵素の阻害性は酵素の変性にもとづくものと考えられる。
  • 守 康則, 加納 三千子
    1967 年 20 巻 4 号 p. 294-297
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    L-アスコルビン酸の分解物である2, 3-ジケトグロン酸, 3-デオキシペントゾンおよびフルフラールのペプシン活性に及ぼす影響を検討し次の結果をえた。
    1. L-アスコルビン酸の酸化生成物である2, 3-ジケトグロン酸は酵素活性を賦活する。
    2. L-アスコルビン酸, D-アラボアスコルビン酸のとくに非酸化分解物 (加熱分解物, 酸分解物) である3-デオキシペントゾンは酵素活性を賦活する。
    3. L-アスコルビン酸の加熱分解物または酸分解物であるフルフラールは酵素活性を軽度に阻害する。
  • 上住 南八男, 笠間 一男, 山田 玉世
    1967 年 20 巻 4 号 p. 298-302
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    無脂肪食で飼育したマウスと, 大豆油添加食で飼育したマウスに, NF Sarcomaを移植し, その腫瘍の脂肪, 特に中性脂肪とリン脂質の脂肪酸組成の変化について, 検討すると同時に, これら担腫瘍動物の肝, および皮膚についても上記の差を比較した。
    NF Sarcomaの脂肪含量は無脂肪食の方が多い。
    脂肪酸については, リノール酸組成が著しく減少すると同時に, オレイン酸が増加する。またEicosatrien酸の出現をみる。
    担腫瘍・無脂肪食動物の肝の中性脂肪は, オレイン酸が減少し, パルミチン酸は増加する。
    リン脂質では, パルミチン酸の減少とステアリン酸の増加がみられる。
    担腫瘍無脂肪食時の皮膚の脂肪は, 著しく減少し, 中性脂肪分画では, パルミチン酸, パルミトオレイン酸が増加, リノール酸, オレイン酸が減少している。
    リン脂質では, ステアリン酸が減少し, オレイン酸が増加, リノール酸の減少をみると同時にEicosatrien酸の出現をみる。
  • 信濃 栄, 綾野 雄幸
    1967 年 20 巻 4 号 p. 303-306
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    ハス種子 (中国産) からデンプンをアルカリ浸漬法で分離し, 粘径分布, X線回折曲線, アミログラムを調べた。
    (1) デンプン粒の形状は楕円形で, その粒径は5~20μの範囲にあり, 平均粒径は約13.4μであった。
    (2) X線回折曲線はトウモロコシデンプンの回折曲線図型とほぼ一致し, Katzの分類におけるA図型に属するものと認められた。
    (3) アミログラム (デンプン濃度8.0%) では, 糊化点は73.5℃で加熱時の最高粘度は1285B.U. を示した。粘度は他の穀類デンプンに比し非常に高いことが認められた。
  • 1967 年 20 巻 4 号 p. 306
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
  • 柳沢 文正, 小笠原 公
    1967 年 20 巻 4 号 p. 307-310
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    健康なヒトおよびウサギにゴマ油, 大豆油, 米糠油, 菜種油, べにばな油等の植物油を投与して, 血清電解質に及ぼす影響を検討した。
    1. ゴマ油は搾油前の加熱処理の度合やその有無にかかわらず, 連日摂取によって血清透析性カルシウムを増加し, マグネシウム並びに無機リンが減少する。
    2. 大豆油, 米糠油, 菜種油, べにばな油のうちゴマ油と同様の結果を示したものは菜種油のみであった。
  • 後藤 たへ, 藤野 正子
    1967 年 20 巻 4 号 p. 311-313
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    食品のSeの定量は乾燥および有機物分解特にSeの飛散を防止しなければならない。また螢光分析にあたっては試薬の盲螢光を注意しなければならない。食品中ニンニク, 日本ネギ, フキノトウ, シドケ, フキなどにSeが多く含まれ昆布にも特に多く含まれている。それらはいずれも乾燥試料で2.4ppmから0.95ppmの間のSe含有量である。
  • 別所 秀子, 黒沢 祝子
    1967 年 20 巻 4 号 p. 314-316
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    ポテトのPI力をポテトの品種, 大小, またそれらをポテトの部位との関係において検討した。
    1. 10品種のポテトについて調べた結果, PI力は品種によってかなり相異することがみられた。
    2. 市販のポテト中, 300g大のイモと130g大のイモとについてPI力を比較した結果, 小さいイモの方が, より強いPI力を示した。
    3. イモを大きさにより6段階に分け, それぞれについて, 外側部, 内側部および中心部のPI力をしらべてみた結果, いずれの大きさのイモも外側部がもっとも強く, 内側部がこれに次ぎ, 中心部はもっとも弱かった。
    4. ポテトのPI力は, ポテトをゆでた場合に最も減少し, それは特に, 外側部に於いて顕著で, 生のそれの2.4%となった。電子レンジで焼いた場合がこれにつぎ, ガスオーブン中で60分間焼いた丸焼きイモではPI力の減少が最も少なく, 外側では生の14%, 内側部は50%, 中心部では97%残存した。
  • 別所 秀子, 黒沢 祝子
    1967 年 20 巻 4 号 p. 317-319
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    アミラーゼインヒビター (AI) の測定法を定め, それにもとづいて小麦粉, その加工品中のAIを検討した。
    1. 試験したいずれの小麦粉も約30単位/gのAI力を示した。小麦粉加工品のAIはいずれも原料小麦粉のそれより低かった。一般に, 角パンのAIは特に少なく, 一方ミルクパン, ホットケーキなどでは原料小麦粉の約半分或いはそれ以上のAIが認められた。
    2. 加熱の度合とAI力の変化との関係を角パンについて, その焼き時間との関係に於いてAIを検した結果, 焼き時間と共にAIは減少し, 50分焼いたパンではAIは小麦粉のそれの約7%となった。しかし, 角パンでも中心部には或程度AIが残存していた。ただし, これもトースターで焼くと皆無になることが判った。
    ホットケーキでは焼き方の性質上, 殆んど常にAIは50%も残存することが判った。
  • 三橋 俊彦, 檀原 宏
    1967 年 20 巻 4 号 p. 320-322
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    これまで5回行なわれた中共の核実験による, 牛乳の放射性ヨウ素 (I-131) の汚染濃度を, 爆発の翌日から毎日測定した。その結果,
    1) 中共の核実験により, 我国の牛乳に放射性ヨウ素が, 極めて明りょうに, かつ速やかに現われた。
    2) その濃度, 最高値の現われる時間は, 核実験の規模などで異なるが, 第1回目で千葉の牛乳では最高400pCi/lが記録され, 汚染は1カ月ほど続いた。
    3) 第2回以降には, あまり大きな濃度が検出されず, 7~10日間で汚染は消失した。
  • 長沢 太郎, 清沢 功, 前田 正躬, 饒村 護
    1967 年 20 巻 4 号 p. 323-327
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    ムチンのラット成長に及ぼす影響について検討し次の如き結果を得た。
    1) Mucin-1を5%添加したラット群ではcontrolに対し23.5%, SM 5%添加群に対し17.2%大きい体重増加がみられ, Food efficiencyも高められた。一方粘度の低いMucin-2を添加したM-2群には体重増加作用は見られなかった。
    2) トレッドミルによる運動能力測定ではムチン添加群がcontrolよりも1.5~1.7倍大きな走行距離を示した。
    3) 臓器重量においては何ら顕著な差異は認められなかった。
    4) Mucin-1添加群において, 若干の血清蛋白量の増加傾向が見られたが, その他には顕著な変動は見られなかった。
  • 長沢 太郎, 清沢 功, 前田 正躬, 饒村 護
    1967 年 20 巻 4 号 p. 328-331
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    Wistar系雄ラットの腸管を用いて各種アミノ酸吸収におけるムチンの促進効果について観察した。
    その結果, アラニン, セリン, プロリン, バリン, ロイシン, アスパラギン酸, メチオニン, アルギニンの各アミノ酸にはムチンの吸収促進効果が認められたが, それ以外のアミノ酸には認められなかった。かようなムチンの効果はアミノ酸の中性アミノ酸輸送系に何等かの影響を及ぼすことが推察された。
  • 岡村 保, 松久 次雄, 半谷 富士子, 山田 雅子
    1967 年 20 巻 4 号 p. 332-344
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    農産食品のフッ素含有量を調査したところ年次的にみて, 著増の傾向がみられた。これは主に近年における化学肥料施用量の増加にともなっているものと推論された。また野菜類については, 部位別にみると, 葉部のフッ素量が高く, 茎部がこれにつぎ, 根部がもっとも低かった。果実についてはリンゴのフッ素量が高かった。
  • 岡村 保, 松久 次雄, 半谷 富士子, 山田 雅子
    1967 年 20 巻 4 号 p. 345-348
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    1) 日本人1人1日あたりフッ素摂取量を, 愛知県産農産物のフッ素測定値と愛知県下一農村の簡素な四季別食餌献立にもとづいて算出し, 1958年平均値3.708mg, 1965年8.819mgを得, 1965年は1958年に比べ2.37倍に増加していることを知った。
    2) フッ素摂取量を季節別にみると, 1958・19 も夏がもっともすくなく, 春秋がほぼひとしく, 冬がもっとも多かった。1965年冬の献立からは11.125mgのフッ素が摂取された。
    3) フッ素摂取量における主要食品の占める比率は, 米がもっとも高く, 1958年50.6%, 1965年57.8%, 味噌195第3表 フッ素摂取量における朝食, 昼食, 夕食の占める割合年11.5%, 1965年3.5%, 野菜類1958年8.3%, 1965年21.2%であった。飲料水の占める地位は, 1958年に6.9%, 1965年2.9%と低値をしめした。
    4) 朝食, 昼食, 夕食の1日あたりフッ素摂取量に占める割合は, いずれもほぼひとしく30%前後であった。
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