栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
Methiin食シロネズミの血清コレステロール値の変動
S-Methyl-L-Cysteine Sulfoxide (Methiin) の抗コレステロール作用 (第1報)
松本 和糸川 嘉則藤原 元典
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1971 年 24 巻 4 号 p. 249-252

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抄録
キャベツより抽出した含硫アミノ酸, S-Methylcysteine Sulfoxide (Methiin) の抗コレステロール作用をシロネズミの血清ユレステロール低下作用について報告した。
(1) コール酸無添加飼料での実験ではコレステロール食によりシロネズミの血清コレステロール値は4週間目がピークとなり8週間目ではもとにもどったが, 体重は8週間目で増加しており, 体内への脂肪沈着が考えられた。しかしMethiin添加食はこの4週間目の血清コレステロールの上昇と8週間目の体重増加の両作用を抑制した。
(2) コール酸添加飼料での実験においてもMethiinは血清コレステロールの上昇を明らかに抑制した。
(3) 2%Methiin添加シロネズミにおいては脾臓の肥大が認められた。
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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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