日本栄養・食糧学会誌
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1日間食塩摂取制限の前後における尿中Na, K, C1排泄量の変動について
岡山 恭子諸冨 康行田仲 謙次郎
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1986 年 39 巻 2 号 p. 101-106

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抄録
正常な腎機能をもつ健康な若年女性6名を対象に, 食塩摂取量と尿中排泄Na, K, C1量の動態について観察した。食塩の摂取を第1日自由, 第2日7gに制限, 第3日7g付加して計14g, 第4日以降は自由とし, Kの摂取は第2, 第3日ともに約3,800mgの一定量とし, 調査期間を7日間として食塩制限の影響を体重, 血圧, 脈拍数, 尿量, 血中および尿中のNa, K, C1量について検討した。
1) 体重, 血圧, 脈拍数は調査期間中には変化はみられなかった。
2) 尿量は食塩制限により2日目が1日目より有意に減少したが, その後はほぼ一定量であった。
3) 食塩摂取を7gに制限した2日目の尿中Na, C1量は、有意に減少し, 翌3日目に食塩摂取を14gにし, 4日圏以降自由食に戻した場合, 尿中Na, C1量は2日目に比し, 3, 4, 7日目は有意に増加したが, 元の自由食のレベルまですぐには戻らなかった。
4) K摂取は2, 3日目の2日間とも一定量とし, 2日目に食塩を制限すると尿中K量は2日目減少傾向を示し, 翌3日目は2日目に比し有意な増加を示した。
5) 食塩摂取7gの2日目および14gの3日目のNa/KmEq比は摂取1,1, 尿中2.3 (2日目), 摂取2.4, 尿中2.4 (3日目) であった。
終りにクレアチニン, BUNの測定については延岡市医師会病院宮田信男氏, 食事中のNa, Kの測定については宮崎県工業試験場中山法親氏のご援助によるものであり, 深謝いたします。
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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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