日本栄養・食糧学会誌
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マウスの糞排泄量と消化管内滞流時間に及ぼす各種食物繊維の影響
竹久 文之
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1986 年 39 巻 6 号 p. 457-464

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抄録
マウスにリンゴパルプ, 小麦フスマ, セルロース, コンニャク, コンニャク精粉, ペクチン, グァーガム, 羊毛をそれぞれ含む食餌を与え, 繊維摂取量と糞重量との関係, 糞重量と消化管内滞流時間との関係を検討した。
1) 繊維摂取量に対する糞湿重量増加効果の大きかった繊維は, コンニャク, リンゴパルプ, ベクチンであり, グァーガム, コンニャク精粉の糞湿重量増加効果はわずかであった。
2) 繊維摂取量に対する糞乾燥重量増加の著しかった繊維は, セルロースであり, ついでリンゴパルプ, 小麦フスマ, コンニャク, 羊毛であった。グァーガム, コンニャクは糞乾燥重量をほとんど増加させなかった。
3) 糞増加量 (湿もしくは乾燥重量) に対する消化管内容物の滞流時間短縮率の最も大きかった繊維はリンゴパルプ, 小麦フスマであり, ついでペクチン, コンニャク, 羊毛であった。セルロース, コンニャク精粉の消化管内滞流時間短縮効果は小さく, グァーガムは消化管内滞流時間に影響を与えなかった。
4) 繊維摂取量に対する糞量の回帰直線, および糞量に対する消化管内滞流時間の回帰直線の相関係数は, リンゴパルプ, 小麦フスマ摂取マウスで最も高値を示した。
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