日本栄養・食糧学会誌
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市販納豆より分離した納豆菌のレバン生成について
小野崎 博通山本 真由美一色 忍江崎 秀男
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1987 年 40 巻 5 号 p. 405-409

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抄録

1) 市販納豆から分離した納豆菌の生産する粘質物を糸引き度により比較したところ, 菌株間にかなりの差がみられた。
2) 納豆菌のレバン生成におよぼす培養条件の影響をしらべた。その結果, 培養日数については8日が最高となり, 培養温度25~30℃, 培養pH5~8が最適であった。炭素源としてはシュクロースが最も適しており, その濃度が高い程レバン生成量は増加した。ビオチン濃度は10μg%が最適であった。
3) 納豆菌の生産するレバンをBiogel P-100を用いてゲル濾過によって分画を行ったところ, 高分子のものと低分子のものとがあり, 低分子レバンの分子量は菌株間に差異が認められた。
4) 納豆菌のレバンシュクラーゼ活性を測定した。

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