抄録
MM, MLおよびCRF患者の血漿中NEAAは健常者の値に比べ高値である。しかし, MMおよびML患者のEAA値は健常者と類似し, CRF患者のEAAは著しく低値であるために, 3疾患患者のE/N比は健常者の値と比べ有意に低値である。健常者のFischcr比は高値, ついでCRF患者, ML患者, MM患者の順であり, MMおよびML患者のFischer比は低値で健常者の値と有意差を示している。栄養状態の改善策として, CRF患者は必須アミノ酸摂取量を増加してE/N比を, MMおよびML患者は分枝鎖アミノ酸の摂取量を増加してFischer比の改善をはかる必要が示唆された。