抄録
女子大学生を対象として2001年5月に, (1)“サプリメント (栄養補助食品等)”,“ドリンク剤 (医薬品, 医薬部外品等)”の利用状況, (2)食生活の現状, (3)健康に関する行動・意識についてアンケート調査を実施した。サプリメントの利用経験がある者は54%であった。サプリメント利用群は非利用群と比較して, 体調不良を訴える者, 食に関する情報を雑誌から得ている者, レトルト・惣菜の利用頻度が高い者が多かった。さらに, サプリメント利用群は, ダイエット経験者が多く (体型に差は認められない), ファッション・おしゃれに関心が高かった。また, サプリメント利用群ではドリンク剤の利用も多かった。これらのことから, 体調不良と雑誌からの情報が, 栄養素の不足や不安感を感じさせ, サプリメントを利用させていると推察された。今後, 食事として栄養素を摂取することの意義およびサプリメントの利用方法について指導することが重要であると考えられた。