日本口腔インプラント学会誌
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総説
生体内荷重測定に基づくインプラント生体力学研究の発展と課題
依田 信裕小山 重人小川 徹松舘 芳樹重光 竜二川田 哲男佐々木 啓一
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2018 年 31 巻 2 号 p. 135-143

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抄録

メカニカルストレスを起因とした骨リモデリング反応は,インプラント周囲骨の経年的な骨吸収や骨密度低下の要因となり得る.したがって,インプラント周囲骨組織を長期的に健全に保全するためには,機能時にインプラントに加わる力とインプラント周囲骨反応との関係を考慮した治療計画立案が肝要となる.

本稿では,力がインプラント周囲骨に及ぼす影響に関するこれまでの知見について,文献レビューをもとに概説する.また,力と骨反応との関係を本質的に理解するために重要な,機能時に補綴装置を介してインプラントに加わる生体内荷重について,これまで実施されてきたさまざまな測定手法を含め紹介する.さらに,生体内実測荷重値を応用した骨リモデリング解析研究の一端を紹介し,力学的最適化をベースにしたインプラント治療計画システムの将来的な可能性について論じる.

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© 2018 公益社団法人日本口腔インプラント学会
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