外側咽頭後リンパ節は後咽頭隙内で椎前筋の外側,内頸動脈の内側に位置し,ルビエールリンパ節と称される。転移は咽頭癌からが多く口腔癌,特に舌癌からの報告は極めてまれであり,治療法が確立されておらず予後は不良とされている。今回われわれは舌癌術後に生じたルビエールリンパ節転移に対して強度変調放射線治療(Intensity Modulated Radiation Therapy:以下IMRT)とセツキシマブ(cetuximab:以下C-mab)を併用し著効した1例を経験した。現在治療後3年6か月が経過しているが,局所再発・遠隔転移は認めていない。