日本口腔腫瘍学会誌
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下顎歯肉扁平上皮癌の予後因子に関する検討
中嶋 正博森田 章介堀井 活子有家 巧角熊 雅彦福武 洋二仁木 寛井上 雅裕小川 文也松本 晃一飯田 武岡野 博郎清水谷 公成稲葉 修
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1996 年 8 巻 1 号 p. 25-32

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抄録

1978年から1992年までの15年間に大阪歯科大学附属病院第2口腔外科で治療を行った下顎歯肉扁平上皮癌80症例を対象に予後因子として組織悪性度, 腫瘍の大きさ, X線学的骨破壊様式, リンパ節転移の有無について検討を行った。対象症例のTNM分類 (UICC, 1987年) はT1: 5例, T2: 46例, T3: 14例, T4: 15例, NO: 32例, N1: 41例, N2c: 5例, N3: 2例で, 全例MOであった。結果をまとめると次のごとくである。
1.5年累積生存率はT1: 100%, T2: 80%, T3: 76%, T4: 67%で, 全症例では78%であった。
2.T1, T2では組織学的に悪性度が低い傾向が認められた。
3.T1, T2では骨破壊のないものあるいは圧迫型のものが多く, T4は2/3が虫喰型を示した。
4.組織学的に高悪性群ではリンパ節転移陽性を示すものが多かった。
5.原病死は1例の肺転移死を除き, 残りは全て原発巣非制御症例であった。

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