小児歯科学雑誌
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新しい唾液緩衝能テストに関する研究
第1報幼稚園児における CAT 21 Buf テストと齲蝕罹患状態との関係
岡崎 好秀東 知宏村上 知山岡 瑞佳岡本 安広松村 誠士下野 勉
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2001 年 39 巻 1 号 p. 91-96

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抄録
新しい齲蝕活動性試験として,唾液緩衝能を調べる CAT 21 Buf テストを開発した.今回,幼稚園児(年長児99名,年中児112名,年少児87名)を対象として新しい唾液緩衝能テストと齲蝕罹患状態との関係について調査した.
1.唾液緩衝能テストの判定に必要な,刺激唾液1.0ml の採取可能な幼稚園児は,50.0%(149/298名)であった.
2.幼稚園年長児(99名)の齲蝕罹患者率は61.2%,一人平均df歯数は3.39歯であった.
3.唾液緩衝能テストの分布は,高緩衝能群が43.3%,中緩衝能群が38.8%,低緩衝能群が17.9%であった.
4.唾液緩衝能テストの結果が高緩衝能群の齲蝕罹患者率は48.3%に対し低緩衝能群75.0%と,高緩衝能群は低緩衝能群に比べ齲蝕罹患者率は低かった.
5.唾液緩衝能テストとdf歯数とは高度の相関関係が認められた(p<0.01).
6.唾液緩衝能テストの結果が高緩衝能群のdf歯数は2.28歯,中緩衝能群は3.65歯,低緩衝能群は550歯となり,唾液緩衝能が低いほどdf歯数は高値を示した(ANOVAp<0.05).
以上の結果より,唾液緩衝能テスト(CAT21Bufテスト)は齲蝕活動性試験として有用であることが示唆された.
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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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