日本小児血液・がん学会雑誌
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第5回女性・若手医師活動支援シンポジウム:女性医師や若手医師のキャリア支援
小児血液・腫瘍医としての歩みと米国研究留学
嶋 晴子
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2026 年 63 巻 2 号 p. 125-129

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抄録

本稿では,小児血液・腫瘍医としてのキャリア形成の過程と,臨床経験を積んだ後に実現した米国研究留学の経験について概説する.筆者は小児血液・腫瘍診療に携わる中で基礎研究および臨床研究の双方に取り組み,造血幹細胞・白血病幹細胞研究や小児慢性骨髄性白血病(CML)におけるチロシンキナーゼ阻害剤治療の臨床研究に従事してきた.近年,再発・難治性急性リンパ性白血病に対するCAR-T細胞療法の治療経験を契機に腫瘍免疫療法研究への関心が高まり,米国コロラド大学Verneris研究室において骨肉腫に対するCAR-T細胞療法の研究に従事する機会を得た.留学先では,B7-H3を標的としたCAR-T細胞の腫瘍ホーミング能向上や,CAR-T細胞による腫瘍攻撃過程で生じる腫瘍細胞側の応答機構の解明を目指し,骨肉腫研究に取り組んだ.本稿ではこれらの研究経験に加え,臨床医として一定の経験を積んだ後に研究留学を行うことの意義や,研究環境・文化の違いから得られた学びについても述べる.キャリアの途中で留学を実現した経験が,これから研究や臨床の道を歩む若手医師にとって一つの参考となれば幸いである.

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