2025 年 20 巻 2 号 p. 119-127
【目的】Japanese version of Edmonton Functional Assessment Tool 2(EFAT2-J)の反応性を検討した.【方法】対象は緩和ケアチームが対応し,根治的な治療をしていないがん患者とした.反応性は,リハビリ開始時から約2週間後のEFAT2-Jと既存の評価尺度の変化量の比較および相関関係の検討,standardized response means(SRM)の算出を行った.【結果】対象は31名.すべての評価尺度においてリハビリ前後で有意に改善した.また,EFAT2-Jと既存の評価尺度における変化量に有意な相関関係を認めた.EFAT2-JのSRMはlargeであり,既存の評価尺度はmoderateおよびsmallであった.【考察】EFAT2-Jは,末期がん患者の身体機能の変化を的確に捉えることができる優れた身体機能評価であった.