周産期学シンポジウム抄録集
Online ISSN : 2759-033X
Print ISSN : 1342-0526
第32回
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シンポジウム午前の部:Late preterm
Late preterm児における神経学的予後とそのリスク因子やMRIに関する検討
杉山 裕一朗
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p. 85-91

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抄録

 はじめに

 Late preterm(LP)児は正期産児と比べて,脳性麻痺や小児期の行動・情緒の異常の頻度が高いことが知られている1,2)。新生児脳の受傷部位や侵襲の強さ,時期の推定には頭部MRIが有用であることは,多くの論文で示されている3,4)。新生児低酸素性虚血性脳症(hypoxic-ischemic encephalopaty:HIE)は,①受傷の強さ,②受傷時間,③成熟度を軸に分類して考えると理解しやすい。新生児HIEにおける頭部MRI異常の模式図を図1に示す。近年ではLP児でも撮像される症例が増えている。しかしながら多くの研究では早産児型,正期産児型と分類して検討されており,その移行期であるLP児についてのMRI所見に関する検討はまだ少ない。

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© 2014 日本周産期・新生児医学会
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