2016 年 32 巻 3 号 p. 172-176
3Dプリンターで造形を行うためのデータ作成の方法には,三次元CADソフトにより作成する方法と,現物の形状を非接触式三次元測定機(3Dスキャナー)で計測したデータから作成する方法がある.形状測定や3Dプリンター入力用データの修正には,場合によっては多大な手間と労力を要することがある.また,目的にあった適切な機器の選定とノウハウの蓄積が必要である.本稿では,現物の形状測定による形状データの作成と3Dプリンター入力用データであるSTLデータの修正を中心に,三次元造形を行う際の一連の作業を,当センターの保有機器を使用した場合を例として紹介する.