2021 年 37 巻 2 号 p. 156-163
2007年から2018年までの回復期リハビリテーション病棟(回復期病棟)における脳卒中片麻痺患者に対する下肢装具処方状況について調査した.装具作製患者の割合は12%で,そのうち両側支柱付短下肢装具(支柱付AFO)と長下肢装具(KAFO)が全体の約80%を占めていた.各年における発症から採型までの平均期間は30〜40日で,各年間に有意差はみられなかった.装具の種類別では支柱付AFOとKAFOが発症後早期に処方されていた.KAFO作製患者の退院時歩行能力は他の装具作製患者に比べて有意に低かった.回復期病棟における装具処方時期や種類についての推移が明らかになるとともに,発症後早期に治療用装具が処方されている実態が示された.