2026 年 21 巻 1 号 p. 1-6
骨髄移植を受けるこどもは、治療による強い副作用症状を抱えると同時に、長期個室隔離された状況となり、高いストレスを抱えやすい。今回、骨髄移植による個室隔離中にある学童期のこどもに対し、テレプレゼンスロボットを使用してもらうことを試みた。カルテ記録から、テレプレゼンスロボットを使用していたタイミングや、使用中の様子に関する記述を抽出した。骨髄移植による個室隔離中にあるこどもは、1ヶ月間自由にテレプレゼンスロボットを使用する中で、「自分で」選ぶ体験をし「できる感覚」をもつことや、外と「つながる感覚」をもつことができ、テレプレゼンスロボットの使用が、こどもの主体性を支えるケアや、入院生活における意欲の維持、向上につながっていたことが考えられた。日本の小児がん医療におけるテレプレゼンスロボットの活用について示唆を得られた。