抄録
我々は、2005年7月4日のNASA ディープ・インパクトミッションを、衝突の前後で地上からの長期モニター観測を行った。観測には、南アフリカIRSF1.4m望遠鏡とSIRIUS、東京大学木曽観測所105cmシュミット望遠鏡とKONICを用い、ターゲット天体である9P/Tempel 1の近赤外線三色測光(Jバンド:1.2μm帯、Hバンド:1.6μm帯、Kバンド:2.1μm帯)を行った。本講演では、インパクターの衝突をはさむ一ヶ月間での彗星コマの光度と色の変化、衝突現象による彗星ダストの生成率の変化量について報告する。