日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
Print ISSN : 1881-7319
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原著
慢性閉塞性肺疾患患者における30秒椅子立ち上がりテストの運動耐容能評価法としての可能性
髙川 晃敏堀江 淳阿波 邦彦畠中 耕志白仁田 秀一畠中 章吾髙折 和男
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2010 年 20 巻 2 号 p. 156-159

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抄録
30秒椅子立ち上がりテスト(CS-30)がCOPD患者の運動耐容能評価として応用できるかCOPD患者27例を対象に検証した.相関分析において,CS-30はMRC息切れスケール,peak pred,%PEM,The Nagasaki University Respiratory ADL questionnaire(NRADL),The St. George’s Respiratory Questionnaire(SGRQ)と非常に高い相関関係にあり,CS-30とpeak predとの間に精度の高い回帰式が得られた.さらに,CS-30を従属変数,CS-30と相関関係があった指標を独立変数とした重回帰分析においてpeak predと%PEMが影響要因であることが示唆された.これらのことからCOPD患者において,CS-30は運動耐容能評価法として臨床応用の可能性を有しているのではないかと考えた.
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© 2010 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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