日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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シンポジウムI
重症急性呼吸不全におけるNPPV
─間質性肺炎急性増悪,鎮静,肝移植術後─
立川 良陳 和夫富井 啓介三嶋 理晃
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2014 年 24 巻 2 号 p. 151-156

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抄録
急性呼吸不全に対するNPPVのエビデンスが確立された病態は,COPD急性増悪・心原性肺水腫・免疫不全患者の呼吸不全などに限定される.しかし,NPPVの普及に伴い,それ以外の種々の病態にもしばしばNPPVは用いられており,その有用性が実感される場合も少なくない.これらについて,その経験や方法を幅広く共有し,各施設の知識や経験に還元することが,さらなるNPPV療法の普及に重要と考えられる.本報告では,NPPVのエビデンスがまだ少ない領域として,間質性肺炎の急性増悪におけるNPPVの役割,NPPVと鎮静の併用の是非とその方法,肝移植術後におけるNPPVの使用経験などを紹介する.
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© 2014 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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