日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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シンポジウムIV
ABCDEバンドルの実践
──理学療法士の立場から──
山下 康次
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2014 年 24 巻 2 号 p. 202-206

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抄録
従来の人工呼吸管理を見直し,近年は過鎮静を避け,患者の自立した日常生活を早期に取り戻す取り組みが推奨されている.早期の自立した活動を導くためには,新しい人工呼吸管理の指針「ABCDE bundle」の実践が必要となるが,これらbundleを構成するケアは,決して単独で行われるのではなく同時進行で取り組むことが望ましい.ABCDE bundleを実践することにより,短期結果ばかりでなく身体・精神的な長期的予後も改善される,と報告されている.さらに,これらをより確実にするためには,理学療法士のみならず看護師・作業療法士など多職種が,共通認識をもち連携し安全で積極的に協働で実践することが望ましい.本稿では,理学療法士としてどのようにABCDE bundleにかかわり実践するかを論じさせていただく.
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© 2014 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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