2018 年 27 巻 2 号 p. 185-187
抗好中球細胞質抗体関連血管炎によりびまん性肺胞出血・急性呼吸不全を呈した症例に対して挿管人工呼吸管理中から早期の呼吸リハビリテーションを施行して歩行可能となり,自宅復帰可能なレベルまで機能回復した症例を経験した.人工呼吸管理中においても多職種で協力し,早期からリスク管理下にて呼吸リハビリテーションを行っていくことで廃用症候群や呼吸器合併症の発生を最小限に抑えることや各種検査データや栄養状態などをもとに運動強度を調整し,身体機能向上を図ったことが本症例の機能回復に影響したと考える.