2025 年 35 巻 1 号 p. 43-47
呼吸ケア・リハビリテーション(呼吸ケア・リハ)の地域包括ケアシステムにおける検証を行った.呼吸リハは生活期を中心に終末期まで継続され,地域包括ケアシステムの目的や意義と一致する.人生会議(Advance Care Planning: ACP)においては終末期の予想が難しく,疾病リスクの認識が医療者と患者家族で乖離することがあり,リスクマネジメントは医療者の努力に依存している可能性がある.住まいと住まい方では民間の介護施設入所者が増えているが,医療アクセスのアセスメントが重要となる.介護医療院,看護多機能事業所の呼吸ケア・リハの役割が期待される.総合事業において体力改善や健康管理などの対象者は地域リハ活動支援事業の適応となるが,呼吸ケア・リハの知識を持つ人材育成が望まれる.在宅における呼吸リハは普及していなかった.訪問看護や訪問リハには保険制度上の制約があり,定められた範囲内での実践が求められるが,終末期においても症状緩和の役割が期待されている.