2025 年 35 巻 1 号 p. 48-52
近年,高流量鼻カニュラ酸素療法(high flow nasal cannula; HFNC)が急性呼吸不全の呼吸管理において急速に拡大し,COVID-19の呼吸管理にも重要な役割を果たしたことは周知の通りである.
急性呼吸不全における成功体験から「HFNCを在宅で」というニーズが高まるのは当然の流れであり,慢性安定期COPDをターゲットに数々の臨床研究が行われた.特に本邦からのパイロット研究1)とFLOCOP研究2)がエビデンスの構築に大きな貢献をしている.在宅HFNC療法はこれらのエビデンスを元にCOPD限定で保険収載され,2022年4月から行えるようになり2年以上経過した.
本稿では在宅HFNC開始までの道のり(エビデンスの構築まで)を振り返り,そして在宅HFNCの現状について触れ,在宅HFNCの問題点と今後我々が進むべき道について考える.