1996 年 6 巻 2 号 p. 78-85
HMV児42人を対象に,生活範囲と呼吸管理を調査,HMVケアの課題と看護対応を検討した.1) HMV期間は平均2年で,人工呼吸器使用上の問題を69%が体験し,総件数60件であった.自宅外活動児(52.4%)は問題の29.5%を自宅外で体験していた.2) 問題発生後に「蘇生処置」「入院治療」を要したのは26.7%で,自宅外体験では53.8%であった.3) 機器操作の問題は,不適切な使用,誤操作,準備不足が抽出され,予防策として,適切な機器・周辺物品の供給,誤操作予防措置,確実な準備,家族ケア者の負担軽減が示された.