日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
特集 ストーマ合併症の治療と対策 脱出・ヘルニア
【研究報告】傍ストーマヘルニアとストーマ脱出の重症度に関連する 要因の検討
下村 貴司熊坂 綾乃児玉 操花田 正子小川 真平山口 茂樹板橋 道朗
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 41 巻 2 号 p. 41-49

詳細
抄録
【目的】傍ストーマヘルニアとストーマ脱出の重症度に関連する患者側要因を明らかにする。
【方法】2010~2020年にストーマ造設後、ストーマ外来を受診した症例のうち傍ストーマヘルニアやストーマ脱出が発生した患者を対象に、消化管ストーマ重症度分類案のGrade別解析によって、その重症度に関連する患者側要因を後方視的に検討した。
【結果】解析対象295例中、12例(4.1%)に傍ストーマヘルニアが、11例(3.7%)にストーマ脱出が発生し、うち3例(1.0%)は両者が合併していた。Grade(1/2/3/4/5)別症例数は、傍ストーマヘルニアが4/7/0/1/0例、ストーマ脱出が0/6/2/3/0例であった。傍ストーマヘルニアでは、高齢者の占める割合と悪性疾患・腹腔内腫瘍が占める割合が、ともに重症度が高くなるにつれて高かった。ストーマ脱出では、全例がループ式結腸ストーマであった以外は、重症度に関連する要因は同定できなかった。
【結論】傍ストーマヘルニアの重症化要因として高齢者と悪性疾患・腹腔内腫瘍が示唆された。ストーマ脱出の発生要因がループ式結腸ストーマである可能性があるが、重症化要因は同定できなかった。
著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top