抄録
現在、日本では輸入医療機器への依存、少子高齢化や医師の減少などを背景にして、日本における医療機器開発の更なる発展が期待されている。また、医療機器産業は、利益還元率が高く、今後の日本経済を支える産業の一つになると予想されている。ところが日本の企業の医療機器開発への新規参入率は低く、国別の医療機器における利益還元率も欧米にくらべ低い。医療機器開発に対する躊躇や、医療機器を開発・販売するときに必要な薬事法に対するわずらわしさなど、他の工業製品開発とは違う独特の障壁が存在するからだと考えられる。そこで、製造業に携わる日本の企業が持つそれぞれの産業で培ってきた高い技術力を医療機器開発にどのように応用できるか検証をする必要がある。そこで、本研究では5軸NC切削加工機やCAD・CAMを、國本研究室が開発を行っている医療機器であり三次元複雑形状を持つ新型喉頭鏡グリップに対してどのように利用していけばいいのかについて検証をし、その考察を行うことを目的としている。