抄録
近年、子ども達のあそびはインターネットやゲームが中心になる一方で直接の感覚を通じた体験が減少していることが指摘されている。子ども達が将来豊かな創造性を発揮しデザイン力を発現する為には自然環境の中にある資源を活かした「ものつくり能力(造形力)」と、周囲の人間との「コミュケーション力」を伸ばすことが重要である。本研究では、子ども時代の造形あそびの経験が創造性の基盤になっているという仮説にもとづき、情報通信機器によるあそびが中心となった日本の子ども達と、かつては日本にも存在し、手工業産業の基礎となる自然素材を用いた造形あそびが今なお身近に存在するインドネシアの子ども達の造形あそびを観察することで物事への取り組み方とアプローチの違いを比較し、ものつくり能力(造形力)とコミュニケーション力の特徴を議論する方法を検証する。