抄録
自転車の利用促進は,低炭素型社会の構築と私たちの健康増進のためのひとつの方策である.本研究ではそのための自転車の機能的デザインを行なった.まず自転車利用の観察と既往調査のレビューを行い,これらからユーザーの価値感を推測して階層的にまとめた.そして,観察事象および既往調査からテーマを選び2種類のメインコンセプトを策定した.メインコンセプトの下層にはユーザの価値観を構成する要素を配し,更にその下層にはコンセプト実現手段の糸口となる要素を追加し,階層的コンセプトを構築した.これに基づいて利用のシーケンスと状況の想定を行ないProSTを用いて記述し,要求事項を導出した.以上の汎用システムデザインプロセスによって自転車はデザインされた.