本論文では、Project Based Learning型「デザイン実習」におけるデザインと工学の融合教育の試行についての事例紹介を行う。 「Project Based Learning」と「Active Learning」の2つの要素を取り入れた「創造デザイン実習」の試みについて、科目の立ち上げから3年を経た振り返りをもとに考察する。1つのプロジェクト事例「水上の乗り物」に焦点を当て、「デザインと工学」の融合教育の中で、学生自身が「企画・デザイン、設計、試作・評価」のプロセスの経験を通じて問題解決能力の向上を図れることが確認されている。