日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第63回研究発表大会
セッションID: D4-04
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デザインプロセスにおけるコンセプト立案段階での使用を目指した新たな発想法「一人経験吐出法」の考案と有効性の検証
黄 慶浩加藤 幸佳中川 叶子木谷 庸二
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抄録
昨今の急速な変化の伴う豊かな消費社会において、デザインをする上で造形や使い易さの探究だけではニーズに応えられなくなり、「コンセプト」の立案が一層求められるようになってきた。そうした中、「発想法」に関する研究が盛んに行われているが、従来の発想法の特徴と考案のされ方を調査したところ、「デザインプロセスにおけるコンセプト立案段階で使用する発想法に求められること」を明らかにした上で考案された発想法は一つも見られなかった。そこで本研究では、上記を明らかにした上で新たな発想法を考案することを目的とした。 発想法を考案するにあたって、デザイナーへのインタビュー調査や暗黙知の調査などを行い、以下の2点を明らかにした上で理論構築を行った。 ・コンセプト立案段階で行われるデザインプロセスに求められること ・デザインプロセスに導入される発想法に求められること 結果、コンセプト立案段階で重要な「気づき」を見つける「一人経験吐出法(ヒトリケイケンハキタ゛シホウ)」という新たな発想法を考案した。そして、考案した発想法の有効性を検証したところ、有効性が示唆された。
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© 2016 日本デザイン学会
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