日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第68回春季研究発表大会
セッションID: 7B-02
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デザイン学研究の変遷と傾向に関する研究
*有馬 悠弥蘆澤 雄亮
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キーワード: Science of Design Studies
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抄録

昨今の学術体系の拡充に伴い、科学のあり方に関する検討が盛んに行われるようになってきている。デザイン学においては自然科学の範疇に留まらない研究が増加傾向にあることが予想されている。日本デザイン学会では、この現状に即した新しい知識体系を構築することが検討されている。そこで本研究の最終目的を、デザイン学における新たな知識体系を構築することとした。この目的を果たすため、本稿ではこれまでのデザイン学における知識体系のあり方の変遷と、その性質の変化傾向を明らかにすることに取り組んだ。なお、知識体系のあり方の変遷については日本デザイン学会の定める研究区分の変遷を対象とした文献調査を行った。また、研究のもつ性質の変化傾向は、日本デザイン学会から公開されている研究論文全ての特徴要素を抽出した結果に対して多変量解析を実施することで行った。結果として、研究報告に分類される研究論文、及び実証実験等から具体的な成果を得る研究、即ちデザイン実践に関する研究が増加傾向にあることが明らかになった。

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