今日、少子高齢化や地方の過疎化を背景として、地域社会の活性化が求められている。一方、マップは地域のイメージを実体化させ、地域を再生させる有力な手段であるといわれている。これまで、生活者との協働に基づいて地域資源を活用した地域活性化に資するマップづくりの指針を導出した先行研究はない。本研究は、千葉県木更津市鎌足地域を対象としたマップづくりの実践を通して、当該地域の活性化に資するマップづくりの指針を導出することを目的としたものである。また、本研究におけるマップづくりは、当該地域の地域づくりに携わっている、一般社団法人木更津市観光協会と連携して行った公式なプロジェクトでもあった。
その結果、当該地域の地域活性化に資するマップづくりとは、生活者を活性化するマップづくりであるといえた。具体的には、(A)生活者の地域資源の再発見・再確認・再認識に貢献する、(B)活発な生活者たちの動きをより活性化する、(C)地域づくりに携わる人びとがそれぞれの考えや意見を、顔を合わせて共有する場をつくる、ものであるといえた。