抄録
熊本県工業技術センターでは,ユニバーサルデザイン導入支援の一環として,2002(平成14)年度より,県内の企業,デザイナー,大学等と当センターによるワーキンググループを形成し,情報機器の開発に携わった。そして,県内企業の実態に合わせたユニバーサルデザイン導入を図るために,ユニバーサル性の概念を取り入れることとした。この概念によって,現状のデザインで対応できているユーザーグループや残している課題を把握し,開発を繰り返しながら,少しずつより多くのユーザーグループに対応し,問題を解決していくというユニバーサルデザインの段階的な導入を試みている。今回,この情報機器の試作段階において,そのユニバーサル性について評価を行ったところ,デザインに対する75項目の要望や改善点について把握することができた。また,この評価の事例を通して,今後のユニバーサル性評価と県内企業のユニバーサルデザインの導入について考察を行った。