抄録
算術代入文によって変数に記憶されている内容がどのように変化するかの理解を向上させるドリル型CAIをFORTRAN入門の授業で利用した。等号の両辺の役割の違いと数値の記憶の仕方について理解させるために、2つのグループに対して7問出題して完全習得学習させた。一方のグループRは3つの実変数を用いた5行の算術代入文からなる問題Rによって学習し、他方のグループIはその中の1つの実変数を整変数に置き換えた問題Iによって学習する。問題Iの理解には問題Rに対して学習回数と累計初期学習時間はそれぞれ約1.4倍と約1.2倍、累計学習時間と解説時間は約1・5倍、1回目の初期学習時間は約1.2倍必要であることがわかった。