抄録
児童をスケッチ群とメモ群に分けた。各児童にアブラナの花を1ずつを配り観察させる。その花をみながら、メモ群にはメモを、スケッチ群にはスケッチをさせた。その後各群とも花とスケッチ/メモを記入した用紙を回収する。その後、白紙の調査用紙を配布し、何もみない状態で花の形態をできるだけ正確にスケッチで再生するよう求めた。彼らのスケッチ及びメモから観察得点を算出した。 その結果、低学年では観察時にスケッチする方がメモをするより再生時の観察得点は高い。一方、高学年ではメモする方がスケッチするより再生時の観察得点は高かった。また、観察時の観察得点と再生時の観察得点の相関係数は、スケッチする観察の場合は学年進行とともに低下した。しかし、メモする観察の場合は学年進行とともに増加した。 再生時のスケッチの観察得点を、観察によって児童が得たイメージ情報と関連すると考えた場合、低学年ではスケッチを観察に併用することが有効である。一方、高学年ではメモを観察に併用することが有効である。