抄録
本研究は, 理科学習の1単元全体における再構成型コンセプトマップ作成ソフトウェア(以下あんどう君)の活用に着目し, 小学校第6学年「電流と電磁石」の流れの中であんどう君を何回も活用することを通して, 活用場面とその有効性を検討した。その結果, 予想や実験方法を考える場面や, 自分の考えを友だちに説明する場面, 活動の結果を整理する場面で活用した場合, 「学習への集中が高まる」「自分の考えを明確にすることができる」「子ども自身が学びを実感し達成感を味わうことができる」という効果があることが次第に明らかになってきた。