日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
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2C5-13 授業の構成に関する 7 か国の比較結果と考察
日野 圭子
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p. 235-236

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抄録
7か国の授業の構成では, ほぼすべての授業で数学的問題が含まれており, 授業時間の大部分が問題を解くことに費されていた。また, どの国の教師もある一定の時間を, 古い内容の復習, 新しい内容の導入, 新しい内容の練習に費し, 授業中の数学的作業は2つの社会的構造(クラス全体と個別作業)を通して行われていた。その一方で, 日本とオランダは, 比較的対極にある学習環境を生徒に与えていた。日本は, 1題当りに長い時間を要求する少数の問題を, その大部分をクラス全体で解くことを通して取り組み, オランダでは, 多くの時間が, 生徒が個別に問題セットに取り組むことに費された。また, チェコは復習を強調し, 香港と日本は新しい内容を強調した。日本は新しい内容を導入することに, 香港は新しい内容を練習することに焦点があった。
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© 2003 日本科学教育学会
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