抄録
反復再生可能型描画システムPolkaは,宮崎大学教育文化学部の中山迅と香川大学総合情報基盤センターの林敏浩が協同で開発している理科学習支援用のWindowsソフトである。理科では,児童・生徒に自然の仕組みについての考えを表現させるために線を使った絵を描かせる「描画法」と呼ばれる方法がしばしば用いられ,自然の仕組みをモデル的にとらえさせる学習において特に有効である。しかし,紙の上に描く場合は,児童・生徒の考えが変化する度に最初から描き直さならない。そこで,Polkaを使えば,描いたものを必要な部分だけ修正して新しい考えを表現することができる。しかも,書き加えたり修正したりした過程が記録されているので,それをくり返し再生して自分の考の変化の過程を振り返って見ることができる。この機能を使えば,児童・自身が自分の思考や概念変化の過程を認識できるだけでなく,それを他人に見せながら説明することで,学習の過程を共有することができる。このワークショップでは,新規に「しおり」機能が追加されたPolka1.4を実際に使っていただきながら,理科授業での利用について検討したい。