中学・高校の理科教員の養成は教員養成を目的とした教育系大学や学部以外に、理工系学部に設置された教職課程の中でも行われている。これらの非教育系学部においては多くの場合、教職に関する科目は法令で定める最低限の単位数しか履修させていないが、教科に関する科目は所属する学科に関連した内容を深く履修させている。ただし、中学や高校理科で扱われる幅広い範囲を履修できる環境にはない。特に地学は多岐にわたる幅広い分野で構成されているにもかかわらず、理工系学部の教職課程で開講されている地学、地学実験で扱われる内容は特定分野に偏っている傾向が見られる。