抄録
SDをより充実させていくために,教育においては日常的に意識されていないSDを一人ひとりに気づかせるという取り組みが求められている。そこで,本研究では大学院生を対象にして,SDに関連する事柄を日常的にどれだけ意識しているかということについて調査し,その後,SDへの日常的な意識を促す授業プログラムの試行的開発に取り組んだ。大学院生5名を対象にして,紙面によるSD意識調査とclippicKidsを活用した活動を行った結果,次のことが明らかになった。SD意識に関するプレ調査の結果,本研究の対象となった大学院生は,SDを取り組むべき重要な課題と意識している一方,実際の取り組み事例を見出すことへの意識は低いことが分かった。しかし,clippicKidsを活用した活動後の意識調査では,SDは市民が取り組むべき課題であること,自分の取り組むべき課題であること,また,身近なところに見出すことのできるものとして意識されるようになった。