抄録
筑波大学では文部科学省の委託事業である「理数学生応援プロジェクト」を受託し,平成21年度から「開かれた大学による先導的研究者資質形成プログラム」を開始した。本プログラムでは、研究者が科研費を申請し採択され、研究費を獲得し研究を行い、研究成果を発表してステップアップしていくという研究生活と同様の過程を理工農系の1〜3年生に体験する機会を設けてきた。この活動により、意欲のある学生が大学1〜3年生の間に研究を中断することなく、卒業研究が実施される4年生まで研究を継続することが可能となった。本講演では、本プログラムの実施内容と成果を述べ、研究者育成という観点から本取組の重要性についても議論する。